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ヨーロッパの街角で目にするストリートオルガン。とても楽しく子供だけではなく大人たちをも何だか幸せな気分にしてくれるものです。そう言えばシューベルトの歌曲「冬の旅」の中にもありましたね。
ストリートオルガンはパイプオルガンと同様に、パイプもしくはリードをフイゴから送られた空気によって鳴らす仕組みです。鍵盤こそありませんが、曲を記録したロールやブックによって自動的に演奏されます。
肩に掛けるものから、台車に載せて引いて歩くもの、建物の中に設置された大きなものまで様々です。それ以外にも、ピアノを母体としてバイオリンやパイプ、鉄琴、ドラムなどを組み込んだ「オーケストリオン」と呼ばれるタイプのものもあります。これらは総称して「自動楽器」と呼ばれていますが、各地のオルゴール博物館などで実際に見聴きすることができます。 |
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設置して使われる楽器に対して、持ち歩いて使う楽器はどうしても痛みやすいものです。また、使用されている革やフェルトや紙などは長年の内に劣化、消耗していきます。
ですから、長年使い続けたらメンテナンスやオーバーホールが必要になります。正しい手入れをされていれば100年経っても現役で活躍しているオルガンもたくさんあります。 |
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素人の方によって貼り換えられたフイゴの様子です。
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革という素材の特性が分からないため、綺麗に折り畳まれるべき蛇腹が醜く飛び出しています。
本来、蛇腹の内側に補強リブが付けられているのですが、接着がはがれてしまって役に立たないたため、外からも貼り付けてあります。 |
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革は接着不良なので、すべてはがします。
状況によっては、木部に残った接着剤も取り除く必要があります。
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革の内側に貼り付けられたリブの様子です。
しっかり接着されていないと、蛇腹は綺麗に畳み込まれません。
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革の貼り換えが終わったフイゴの状態です。
蛇腹は美しく畳み込まれ、空気漏れもなく、充分な風を供給できます。
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落下して破損したオルガンの修理の様子です。
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ケースのダメージが大きく、かなりの木工作業が必要です。 |
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落下の衝撃で袴は弾け飛び下駄は破損してしまいました。
できるだけオリジナルを残す努力をしますが、修理不可能な部品は新しく復元します。 |
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落下の衝撃で合板の積層が剥離しています。
接着剤を浸透させて、再びプレスして固めます。 |
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木組みが外れてしまった場所は再び接着します。
もちろん、釘などは使いません。
何度も取り外しをする部分では木ねじ(ビス) を利用しますが、構造体については木組みと接着が正統的だと考えます。
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修理前の状態
衝撃で袴の部分がはがれています。
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修理後の状態
ダメージの跡を見つけることは困難です。
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古くなった外装の修理の様子です
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長年の使用できらびやかな金泥も磨り減ってしまいますが塗り直すことができます。
また、錆付いた金属部分も除錆して再塗装をすれば美しいオルガンに蘇えります。
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模様の右手はすっかり金泥が失われています。左手には美しい金色が見られます。 |
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同様に台車の縁にも金泥を塗り直します。
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錆付いた金属製の台車も再塗装によって新品の様な美しさを取り戻すことができます。 |
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ストリートオルガンの修復や修理については
メールでお問い合わせ下さい。
またお電話やFAXでも受付しております。 |
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デザインサンプル
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